12月8日投開票 小金井市長選に対する見解

12月8日投開票 小金井市長選に対する見解  

 12月8日は小金井市長選挙の投開票日です。市長選は、市民が、これからのまちづくりを考え、意思表示する大切な機会です。

◆市長選の構図

 11月24日現在、現市長の西岡真一郎さん、自民党の市議だった河野律子さんと、共産党の市議だった森戸洋子さんが正式に立候補を表明しています。

◆市長選に対する見解  

 私が、初当選させていただいたのは4年前の市長選に伴う市議補選でした。以降、市政に対し是々非々で臨んでいますが、西岡市長の政策意志を読み取るのが困難なため、もどかしい場面が多々あります。私が、いま最も問題視しているのは、学校給食の調理業務をすべて民間委託するという方針です。給食の質や小金井らしさを守るビジョンを示さないまま、直営ゼロを打ち出すような政策形成はあり得ません。    

 一方で、評価していることもあります。来年秋ごろをめざしての「同性パートナーシップ制度導入」、気候変動に対して、「気候非常事態宣言を積極的に受け止めている」「Co2削減を強力に推進する」としていること。2019年度の非常勤職員への待遇改善や、チェルノブイリ事故以降、市民が行っている食品の放射能測定について、老朽化した測定器を30年ぶりに更新したことなど、いずれも市長判断があったからこそ実現しました。  

 そして、“はけ”と野川をこわす都市計画道路について、現職市長として“反対”の意向を示したことは小金井のまちづくりにとって極めて重要です。また、西岡市長は「婦人相談員は、次年度から1名、有資格者の正規職員を配置する」と明言しました。 いずれも、 時間を要しましたが、ここ数年にわたって市民や議員が訴え続けてきたことがやっと伝わったと理解しています。

 まだまだ道半ばですが、現市長は、「市民との対話」や「市議会との合意形成」による開かれた市政運営を掲げています。12月の市長選で求められることは、市民の力を合わせ、かつての閉塞した市政に逆戻りさせないことです。

 全面的に支持することはできませんが、次の4年間も西岡真一郎さんの市政運営に期待し、環境や人権に関する更なる取組みを求めます。私は、誰もが自分らしく暮らせる小金井をめざし、今後も是々非々で臨んでいきます。

2019年11月24日
小金井市議会議員 坂井えつ子